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2001-2002 (ビートルズコラム) 1997-2001

(`02/NOV./18)ポールマッカートニー来日中
ポールが来日しておりますが、皆様観に行きましたか?僕の友人関係では3人行きました。みんなかなり満足したようです。僕はライブ盤やビデオで、後ほど楽しませていただこうと思ってます。
ラジオで聞いたのですが、今回の日本ツアーでは、ステージ大スクリーンに、同時通訳を行ったとか。MCの内容がすごく分かりやすかったようですね。これについてはいろいろ考えさせられるところがあります。英語圏のアーティストのライブにおいて、こういうことをやったのはポールが初めてではないでしょうか。彼が観客とのコミュニケーションを非常に大切にするアーティストであることがよく分かりますし、日本人にとってはとてもありがたいことです。僕も含めて日本人の英語能力は殆ど皆無に近いから。しかし、逆に、ポールはこの事をよく分かっていたということです。ようするに、日本人は英語が分かるやつは殆どいないということを良く知っているということです。なめられてるのかもよ。そんな国で、英語の歌ばかり歌いやがって!やいポール!一曲くらい日本語詩で歌ってくれ!俺が書いてやるからよ!(笑)
一度こんな話を聞いたことがあります。「英語の分かるやつが殆どいない日本なんかでライブやりたくない、とU2のBONOが言ってた。」って、もっともな話ですよね。きっと、外国人アーティストは日本でのライブ中、MCの反応を見て、日本人の英語力の低さを実感するのでしょう。ポールは何回も日本に来てますから、よくよく分かったのでしょうね。もしかして1980年に
成田空港税関で大麻不法所持の現行犯として逮捕され、身柄を中目黒の関東信越地区大麻取締官事務所に移された際、取調室で捜査官の英語力の低さに驚き、このときポールは既に、この字幕構想を考えていたのかも、なんてことは僕の想像の域をでませんが、ありえない話ではないと思います。でも、「大麻ぐらいで俺のビックビジネスを不意にしやがって!ちくしょう!字幕ライブは当分やってやんねぇっ!」、と、この事件の帰りの飛行機で決めた、とはどこの本にも書いてませんが、事実、1回目2回目の来日では字幕ライブは実施されていませんので、おそらくそういうことでしょうか。(笑)
とにかくね、今日僕が言いたいのは、”洋楽のライブに行くのなら、少なくともMCが分かるくらいにはなろうよみんな!!僕もがんばって勉強するからさー!!”ってことでした。

追記:僕はサラリーマン時代に一度、台湾に出張に行ったことがありまして、その際税関のおじさんとちょっと話したんですが、「日本人は中学高校大学と、計10年間も英語の勉強しているくせに、全然話せないよね。どうしてなの?」と英語で質問されたんです。(彼は、「おまえの英語もダメだけどねー」、とか内心思って、たぶんそういうことを言っていたんだと思います。(笑))で、ぼくは、Japanese English study is for only paper test. That is the reason, I think.とかって。。。これって合ってる?やっぱ僕の英語力もやばい?(笑)台湾や香港、東南アジアは、かなりの人が英語を話せるみたいです。

 

(`02/OCT./3)TV電話(iVisit)
iVisitというソフトを皆さんご存知でしょうか。近年、インターネットはADSL等のブロードバンドと呼ばれる高速常時接続方式が一般的になりつつあります。こういう流れに伴い、インターネットの世界は大変革をしようとしております。一昔前、一枚の画像を見るのに何分間もかかっていましたが、今では動画すらストレスなく見れるようになっています。で、このTV電話ですが、以前BBSで紹介したことがありました。インターネットを介したTV電話で一番メジャーなのはMICROSOFT Windows標準でついている、MSN Messengerを使う方式だと思います。ですが、僕がお勧めしているのがiVisitというソフト。これはMacでも使えるため、一番フレキシブルだと思います。で、このiVisitというものを、簡単に説明させていただきます。
http://www.ivisit.com/ここがそのiVisitのホームページなのですが、ここのサーバーを介して、各パソコンを繋ぐ、というようなイメージで、通信を行います。みなさんチャットってしたことありますか?一枚の掲示板にみんなでアクセスして会話する方式ですよね。このような掲示板は今いたるところにありますよね。たとえばハイチーズの掲示板も同じようなものですね。これのヴィデオ版だと思っていただければ分かりやすいと思います。iVisitでは、掲示板の代わりに、部屋、が用意されており、その部屋に入室することで、同じ部屋に入室している人のリアルタイムVideo画像&音声を観たり聞いたりすることが出来ます。
どうですか?イメージ沸きました?このサービス、無料で行っておりまして、もしかしたら今後有料化されるのかもしれません。有料化されないかもしれません。いずれにせよ、今現在無料で行えるTV電話、ぜひぜひ一度やってみてください。きっと皆さんはまりますよ。
次に、具体的な導入について説明しようと思います。

1.まずは:
常時接続、及びそれに準じた環境が必要と考えます。分かりやすく言えば、何時間つないでいても、電話料金は一定、という契約です。これは、とりあえず接続スピードは関係ないとして、のことなんですが、TV電話にはまると電話代がとても高くなると思われます。とりあえず、接続時間を気にせずにインターネットできる環境は、最低限必要だとおもいます。テレホーダイ、ってのがNTTにありますよね。これは何時から何時まで、ある一箇所に対する電話料金を一定にする契約のことですが、TV電話をこの時間にしかやらないということにすれば、テレホーダイ方式でも大丈夫だと思います。

2.必要な環境:
これは、どの程度のクオリティでTV電話をやるか、というところで変わってきます。
(1)ADSL以上:
いわゆるTV電話(リアルタイムビデオ&音声)が出来ます。ストレスなくTV電話をするためには、ADSL並みのスピードが必要です。具体的には1M/bps以上ってとこでしょうか。とにかく早ければ早いほどいいです。ISDNでは、ちょっとスピードが足りないようです。
(2)ISDN:
ビデオ&文字チャット、ビデオつきチャットってとこでしょうか。ISDNであれば、なんとかビデオは動くみたいです。でも音声はかなり聞き取りづらいようです。
(3)ダイヤルアップ接続:
静止画&文字チャット、コマ送り画像つきチャットといったかんじですね。ダイヤルアップ接続では、この程度になるようです。でも、これでも結構楽しいと思いますよ。

で、ハードのほうですが、
(a)カメラとマイクがあれば:
PCカメラがあれば、自分の映像を生放送できます。マイクがあれば自分の声を生放送できます。

(b)カメラ&マイク無し:
これらはなくても参加はできます。ようするに、カメラやマイクがない場合、文字によるチャットでの参加、ということになります。で、他の参加者がカメラやマイクを使っている場合、その画像を見ることが出来るし、音声も聞くことは出来ます。一方通行の放送、ちょうど生放送のテレビを見ているような感じですね。でも、文字でメッセージを送信できるので、TV電話の雰囲気は十分体感できます。

(a),(b)いずれにしても、遅い接続環境では、映像の送信受信も、音声の送信受信も、途切れ途切れになってしまいますので、やはり速い接続意環境であるにこしたことはありません。

あ、パソコン本体の必要スペックですが、そんなに速いマシンは必要ないようです。ここ3年以内のパソコンであれば、全く問題ないと思います。

どうですか?ここまで読んでやってみたいと思った方、iVisitを詳しく説明しているサイトがあるので、ちょっと見てみてください。→http://sid-web.com/ivisit/

実は、このiVisitを使って、インターネットライブをやってみたいなー、って考えているんですが、どうすかね。ライブ見たいという人、メールくださいねー。よろしくー!

 

(`02/SEP./25)HELPのブート
最近、HELPというタイトルのブートレグ(海賊盤、B4 RECORDS)を聴いていて気が付いたのですが、ビートルズのHELPのKEYは、もともとはGだった模様。シェルジャケットというオリジナルプロモーションセールス用限定ジャケットの真似したジャケ(シェル石油のマークが入っているんです。たぶん映画「HELP」のスポンサー?)のブートで、後半にHELPのTAKE 1からTAKE 9までぶっ通しで入っているのですが、たまたま僕、ギター弾きながら聴いていたんです。そしたら、最初はGでやってたんですが、しばらく聴いていると、それを半音上げ、G#でやってみて、まだ足りず?(もしかしてポジションの問題か?)さらに半音上げ、Aに。と言う具合に、GからAに変更された履歴ってことに気が付いたんです。で、このGからAに至るまで、ギターのキメフレーズ「♪タラ(これでわっかるかなぁ?)はホトンド変わらず。ということは、もしかしてKey Aで2カポなのか?バンドスコアとか見たことないので、ちゃんと知らないのですよ。もし確実に知っている人がいたら、こっそりメールください。よろしく!もし2カポがはっきりしたら、「心は心」に引き続き、2カポでガンガン曲書くぞー!(久々のビートルネタ、しかも超マニア。。ごめんなさい。。。)

 

(`02/SEP./12)JAZZFES Tシャツ
今回のジャズフェスのTシャツは、超アメリカンサイズで、めちゃめちゃでかいです。

 

(`02/JUL./28)仙台三高ベスト4おめでとう!
掲示板にも書きましたが、今年の夏も僕の母校、仙台三高の野球部の試合を応援に行ってまいりました。去年は2回戦あたりで負けちゃったんですが、その試合も見に行ってました。あの日も暑かったなぁ。今年は、準々決勝と準決勝を宮城野球場で応援したんです。宮城野球場に行ったのも久しぶり(去年見たのは愛島球場)だったし、ベスト4なんてホント久しぶり。とても興奮しました。あと一歩で甲子園だったのですが、ベスト4で敗退。とても残念でした。三高野球部の皆様、OB達はみんな、みんなの活躍を全国各地から見守っています。これからもがんばってくださいね!応援してます!(強くなったのは新監督のおかげなんでしょうかね。そんな気がしました。)

 

(`02/JUL./15)ウイルス感染(WORM_KLEZ)
HDの不良でトラブル続きだったため、WIN2000を再インストールしていたのですが、再インストール完了時にIEが古いバージョンに戻ってしまい、その時にダウンロードしたメールにウイルスがあったようで、がっつリ感染してしまいました。ちくしょー!。。ほんとついてないなぁ。。もうガックシ肩を落としてます。たぶん、僕からうつった人、何人かいるんだろうなー、と思うと、本当に申し訳なくって、情けなっくって、、、、
皆さんもWindows Updateは必ずキチンとやるようにしましょう。コンピューターウイルスの感染は、被害者になった瞬間、即加害者になったってことになります。ウイルス対策を怠ったことが悪いことになってしまうわけです。理不尽ですが、そういう世の中なのでしっかりやりましょう。
※ナゼ僕はウイルス対策ソフトを薦めないのか。
もし、仮に、ウイルス対策ソフトを売ることで儲ける立場の人がいたらどうでしょうか。ウイルスをばらまく動機って面白半分だけとは限りません。こういうのってちょっと勘ぐり過ぎかもしれませんが、ソフト会社の株だって絶対に高騰しているはずです。
でもねー、そんなこと言ってられないかもね。今回感染してしまったことで、僕も購入を考えてまーす。

 

(`02/JUN./20)腰痛のわけ
2002度サッカーワールドカップ、日本代表は見事予選リーグを通過し決勝トーナメントに進出。こう言っちゃ大変失礼だが、まさかの進出。さらにまさかのリーグ一位突破で、まさかの宮城スタジアムで試合を行なうことになったわけだった。僕は沢山のにわかファンの中の一人。チケットなど事前とっているはずもなく、半ばあきらめていたのだった。そんな時、海外チケット1000枚あまりが余っており、インターネットで販売されるという広報を入手。3日間、ほとんど徹夜でPCに向かいチケット取りに専念した。結果、取れなく、長時間同姿勢を続けていたせいなのか、現在ひどい腰痛になっております。。。。
日本開際も、まあ奇跡みたいなもの。さらに宮城で日本代表の試合があるなんて、こんな奇跡、もう生きている間には2度とないであろう、ハレー彗星のごときグッドラック。見れるものなら見てみたい!と、ホントに強く思いました。残念ながら試合は見れませんでしたが、試合をTVで見終わった後に日本代表の宿泊先、泉区のロイヤルパークホテルに車を走らせ、泉パークタウンの団地内に路駐。沢山の追っかけサポーターと共にホテル入り口で待ち構えました。待つこと30分、日本代表を乗せたバスが現れ、沢山のフラッシュの中、小野選手だけ確認することができました。とりあえず、今回、これだけでも十分満足することにします。
日本代表!感動をほんとうにありがとう!!
最後に苦言として一つ。宮城スタジアムの観客、盛り上がりにかけていたような気がするなー。宮城人、東北人のライブにおけるオーディエンスのノリの悪さを思い出させるような、そんなしらけムードを感じてしまいました。残念!

(`02/JUN./12)新ビートルコラム、楽器シリーズ (Rickenbacker360/12)
エレクトリック12弦の代名詞ともなっているリッケンバッカーの12弦ギターと言われておりますが、実際有名なのはギブソンSGのダブルネックの方ではないでしょうか。イーグルスやレッドツェッペリンの映像などでよく見るやつです。リッケンの12弦は副弦(おまけの細い弦)が下に付いているという特徴がありまして、リッケン以外の12弦ギターは、副弦が上に付いていて、より副弦が鳴りやすいレイアウトになっています。逆にリッケンバッカーは主弦(普通の6弦ギターと同じ弦)の音がしっかり出るという特徴があって、どちらかというと普通の6弦ギターに近いフィーリングで演奏ができるといわれております。
12弦ギターについてもっと分かりやすく話をしておきましょう。ギターの弦、普通は6本張っております。太い弦から6弦、5、4、3、2、1弦とだんだん細くなっております。この各弦の隣ににおまけの弦を付けたのが12弦ギターです。おまけの弦がどうなっているかといいますと、6弦〜3弦まではオクターブ高い弦(細い弦)が隣(下)についていて、残りの1弦と2弦には同じ太さの弦(ユニゾン弦)がついています。弦を抑えるとき、一本の指で二つの弦を同時に抑えなければならないので、とても抑えにくいギターです。ただし、各弦のペアーの幅はできる限り狭くセッティングされておりますので、なんとか普通のギターと同じようなフィーリングで弾けるわけです。
ジョージハリソンがこの楽器を手にしたのはA Hard Days Nightの頃で、このアルバムに関しては13曲中7曲or 8曲でこのギターのサウンドを聞くことができます。しかしA Hard以降はあまり使われなくなります(アルバムに2〜3曲程度の頻度)。66年ラバーソウルあたりまではときおり使われておりましたが、その後はまったく見られなくなります。
ジョージが使った360/12は2タイプあり、シェイプがかなり違います。まず63年の360/12ですがリッケンバッカーの社長からのプレゼントでゲット。330ボディーに12弦を張ったというようなボディシェイプで、このタイプが僕も持っている、一般的にジョージモデルと言われているシェイプになります。65年に新しい360/12が、今度はラジオ局からプレゼントされていて、これはいわゆる現行360ボディーの丸っこいボディシェイプです。
ところで、リッケンバッカー12弦を一番効果的に使っているアーティストは、僕が思うにジョージではなく、ザ・バーズのロジャーマッギンだと思います。興味のある方はベスト版でもよいので、ぜひバーズを聞いてみてください。

(`02/MAR./26)ビートルズコラム、ちょっと休憩
レコーディング修了し、現在ミックスダウン中です。以前のアルバムは8trのハードディスクレコーダーと4trのMD MTRを同期させて、計12trのミックスでしたが、今回の録音はパソコンで編集しておりまして、レコーディングソフトはSONAR。トラック数は無制限なんですが、実際各曲20tr前後のトラック数になってます。トラック数が多いとやはり時間かかっちゃうもんで、一曲一日くらいかかっちゃってまして、もう神経衰弱気味。。。つかれるぜー。まじで。先行公開した「青春」、MIXが気に入らないという声もありまして、またやり直します。こんなに時間かけた今回のアルバム制作だもん、最後の最後で妥協したんじゃ皆さんに申し訳ないし。最後の詰めはホント慎重にやって良い物作りますぜ!こうご期待!たぶんリリースは6月最終週になると思います。それから、新Gの鈴木タカシですが、本日山形でのデビュー戦を迎えます。皆様応援よろしくお願いいたします。近いうちに挨拶させますので少々お待ちくださいませ。次回のコラムは、またビートルズシリーズに戻る予定です。ではまた!

(`02/APR./5)新ビートルコラム、楽器シリーズ (Rickenbacker325)
もっとオタクに!をスローガンに、新ビートルコラムと称してがんがん行きます。オタクとは言っても、素人ネエチャン(例えば現役女子高校生)をターゲットにビートルコラムを書くコンセプトは変えませんので、まじでみんなついて来てくれ!僕はもうエロには頼らないんだ!これを読んでちょっとでもビートルズを聴こうかな、なんて女子高生が増えることを信じて。(つーか、女子高校生なんてだーーーーーれもみてないのであった・・・)
ま、小さいことは気にせずに、夜中4時に書き始めましたが、このRickenbacker325は、僕の印象では一番ビートルズっぽい楽器であります。初期ビートルズでのジョンレノンのトレードマークである黒ボディー白ピックガードの325、この楽器を他のシーンで見ることはまずありません。(最近、奥田民生さんが、ビートルズのカバーイベントで使っているのを見ましたが。あ、あと、地元のかなり変態系バンド(名前は覚えていない)がブルーのヤツを使っていたのを見た。)逆にビートルズコピーバンドにはなくてはならない楽器ともいえます。実際、仙台や他の地域においても、有名なコピーバンドは、ルックス的にも強烈な印象を与えるこいつは必ず登場します。これのないコピーバンドはイマイチだったりするかも。で、ちょっと戻って、なぜ他のバンド(プロアマ問わず)のギタリストは使わないのか。これには2つの理由のどちらか(もしくは両方)があると思います。

1:ビートルズのトレードマーク(象徴)的印象が強すぎる
この楽器を持っていると、ビートルズのコピーバンドだと思われる、とか、なんかジョンレノン以外の人がもつと似合わないって言われちゃう、とか、ルックス的に、この楽器はジョンレノンの印象が強すぎるためです。

2:かなり弾きにくい
ビートルズをビデオで見たことがある人は、ジョンの325がすごく小さく見えませんでしたか?そうなんです。この楽器は、とても小さな楽器でありまして、コードを抑えるのがとても大変なのです。小さい方が楽じゃないの?って思う人もいるかもしれませんが、例えば、手のひらサイズのギターをどうやって弾きます?指を鉛筆削りで研ぎますか?って、そんなに小さいわけではありませんが、この楽器の弾きにくさはこう言いたくなる位の小ささなのです。明らかにジャパニーズよりも体系の大きいジョンが、この楽器を好んだ訳は僕の大きな謎の一つです。(ビートルズの連中は身長180cm前後)もし、理由を知ってる方がいらっしゃったら、ぜひ教えてください。

ジョンレノンはデビュー前から1965年あたりまで、この楽器をメインに使用しています。サウンドはかなり個性的で、初期ビートルズのサウンドをなかなか真似できない理由の一つがこの楽器の存在であると感じます。この小さい楽器、チュ―ニングは普通のギターと同じため、すごく太い弦を張ってあります。この楽器用の特別の弦です。(普通の弦ではユルユルの張り方になってしまうのです。)このため、独自のテンション感のあるはじけた音がするようです。僕が12弦リッケンを購入の際、この楽器にするか非常に迷っていたんですが、どちらかというと弾きやすかった12弦(360V64)を選んでしまいました。こっちもかなり弾きにくいのですが。。。

エレキギターを購入予定の女子高生の皆さん(だから見てねえっつぅの)。手の小さい方ならば、もしかして非常に弾きやすい楽器かもしれませんので、ターゲットの一つに考えてみてはいかがでしょうか。値段はかなりのものですが。。。。(30マン近いのねん。)

最後に、このジョンの325、厳密に言うと2つのタイプが存在します。ピックガードが金色のやつは1958年製で、白いヤツは1964年製。1958年制の方は、デビュー前はナチュラル(木目)ボディーだったのですが、後にジョンが自分で黒く塗ったようです。

(`02/MAR./20)ビートルコラムVol.13(LET IT BE)
ちゃお!ビートルズのブルースロックアルバムとして僕は最高の評価を与えたい本アルバム、同名映画の印象が悪く、ちまたの評価は非常に低いです。けだるい雰囲気とか言われておりますが、私はこのけだるさもアメリカンサザンロックのルーツにもなりうるサウンドだと思っております。
前回述べたように、実質的にはラス2の本作品ですが、リリースは解散後であり一般に解散アルバムだと思われているところもイメージを悪くしております。レコーディングは一部楽曲を除き、GET BACK Sessionとよばれている69'/1月のレコーディングセッションにて録音されております。初期のように一発録り(ライブレコーディング)を基本にしてレコードを作るという大前提で、ジョージマーティンプロデュースの元、映画録りと同時進行で進められたとの事です。しかしながら、このセッションで録ったものは、メンバーがあまり気に入らなかったところもあり、さらに映画の編集作業にてこづったり。最終的には発売延期。解散直前の70年1月、それはフィル・スペクターというプロデューサーに託され、一部オーバダビング、一部の新曲を加えてリリースするという結末を迎えます。
このように、なんとも悲しい運命をたどってリリースされたのですが、一曲一曲のロックっぽさはかなり強力で、ライブ録音のいい面が非常によく出ているともいえるんです。そういう意味で、一番ロケンロールなアルバムといっても過言ではありません。ビートルズはやはりバンドなんです。バンドサウンドこそがビートルズサウンドなのです。これ以外の後期アルバム、すなわちソロアーティスとの集合体のようなアルバムに比べたら、このアルバムはもっともっと評価されるべきなのですよ!
さて、楽曲紹介ですが、何曲かの代表的なバラードナンバーの説明はせずに、あえてそれ以外のナンバーのみの説明をさせていただきます。

Two Of Us:アメリカンフォーク?と言ったほうがはまるかな。ジョンとポールのハーモニーがかっくいいポールのナンバー。

Dig A Pony:洋式系ブルースロックといってしまいたくなるユニゾンのリフがかっくいいジョンのナンバー。ポールのハモりがかなりブルースロックだ!!

I Me Mine:マイナーブルースロック。While My Guitar Gently Weepsのような曲を目指していたようにも感じられるジョージのブルース。

Dig It:ただのジャムセッションだが、強力なインパクトをあたえるブルースロックナンバーだ。こんな曲を、もしビートルズを聴かない人の前でやったら完全に無視されてしまいそうであるところが、これまたオツである。

Maggie Mae:リバプールのトラディショナルソングだそうだ。非常に短いトラックだが、とても印象に残る。(かも)

I've Got A Feeling:ビートルズのブルースロックナンバーのなかで、僕が一番好きな曲だ。ジョンが歌うところをジョンが作り、ポールが歌っているところはポールの曲、という共作曲(時間割合的には8割ポールかな)。最後にダブルメロディーになるところなんかは、ハイチーズの楽曲にも多大な影響を与えているのだよ諸君!。ワンコードで引っ張るところも男らしいぜ!

One After 909:Please Please Meのセッションでも録音されていたが、お蔵入りになっていた曲(そのテイクもカッコいいぞ)。もともとはシンプルな8beatのロックンロールだったのだが、Let It Beに収められているのは、ちょとシャッフルっぽいビートのブルースロックに仕上がっている。この曲は初期ハイチーズで何度もやった曲で、思い入れが強い。

For You Blue:ジョージのブルースナンバー。エルモアジェイムスの名前が出てくるところから、そんな雰囲気をだしたかったのか、オープンチューニングと思われるスライドギターが申し訳なさそうに入っている(笑)。スライドはジョージだと思っていたが、ジョンだそうだ。

Get Back:もともと、この曲名がLET IT BEのタイトルになるはずだった。ビートルズよ、みんなでもう一度いっしょにやろうぜ!的なメッセージがこめられていたであろうポールのブルースロックナンバー。しかし、アルバムタイトルは、ポールのなげやりな意味の曲名、LET IT BEになってしましましたとさ!これでおしまいだぁーーーーっ!!

(`02/MAR./5)ビートルコラムVol.12(アビーロード)
お待たせいたしました。アビーロード書かせて頂きます。僕の感触では、このアルバムが一番人気があるのではないかと認識しております。いわゆるトータルアルバム、またはコンセプトアルバムと言われて納得するのは、SGTではなくて、やはりこれではないでしょうか。理由はアルバム聞けば分かるのですが、このSide Bはきれいなメドレーになっておりまして、何度聞いてもポールはすげえな。って気になります。そうそう。このアルバム、ポールのソロアルバム的な感覚が僕にはありまして、「ユー・ネヴァー・ギヴ・ミー・ユア・マネー」のメロがキャリー・ザット・ウェイトに再登場するんだけど、それだけでまとまっちゃうっていうか、なんていうか。このメドレー、ジョンの曲も半分入っているにはいるのですが、そのつながりとメロの再登場(テーマの再登場といったほうがよいかな)で、完璧にポールの世界になっているように感じます。このようなポールのアレンジャー的な才能は、SGTのア・デイ・イン・ザ・ライフや、レット・イット・ビー収録のアイヴ・ガッタ・フィーリング等の、ジョンの曲とポールの曲を混ぜてしまう構成方法に近いものがあるのかもしれませんね。
SideBの話はこれくらいにしまして、SideAはジョージハリソンの最高傑作と名高い、サムシングとヒア・カムズ・ザ・サンが入っております。最近サムシングは、佐藤智文&ハイチーズのユニットでカバーさせていただきましたので、ご記憶の方も多いと思います(そんなこたぁねえか。。。。)。 リンゴのオリジナル第二段、オクトパス・ガーデンも収録。この曲もリンゴらしくて好きですね。そのほか、皆さんもご存知の名曲ぞろいのSideAでございます。
で、時代背景にいきましょう。本コラム、基本的にレコードリリース順のアルバム紹介という形でやっております。ご存知の方多いと思いますが、リリースはアビーロード(69'/9月)のほうがレットイットビー(70'/5月)よりも早いのですが、実際のレコーディングは(大まかに言うと)アビーロード(69'/7月)の方がレットイットビー(69'/1月)よりも後なのです。実質的なビートルズのラストアルバムはこのアビーロードであることを、ご存知なかった方はぜひ覚えておいてください。それでは、年表をほじくり出してみましょう。

 68'/11月 White Albumリリース
   12月 Yellow Submarineリリース
 69'/1月 Get Back Session (Let It Beのセッション) 開始(〜1月いっぱい)
   2月 Hot As Sunセッション(幻のセッション。マスターテープ、盗難により紛失)
   4月 シングルGet Back / Don't Let Me Downリリース(レコはGet Backセッション)
   5月 シングルThe Ballad Of John And Yoko / Old Blown Shoe((レコは4月)
   7月 Abbey Roadのセッション開始(〜8月)
   9月 Abbey Roadリリース
   10月 シングルSomething / Come Togetherリリース(Abbey Roadからのシングルカット)
 70'/3月 シングルLet It Be(レコはGet Backセッション) / You Know My Name(レコは67'/6月,SGTとMagicalの間)リリース
   4月 ポール脱退表明(ビートルズの正式解散)
   5月 レットイットビー(アルバム)リリース、同名映画公開

とまあ、こうなってまして、ビートルズの活動はアビーロードのセッションで終わっているんです。でも、Get Backセッションのリリースまでのゴタゴタ、そして解散のインパクト、映画Let It Be(Get Back Sessinそのもの)でのメンバー間の確執(この頃メンバー間での対立が激化していたようです)が、Let It Beのラストアルバムイメージを強調しているのでしょうかね。
とにかく、Get Backセッション直後の雰囲気の悪い時期のアルバム製作で、これだけ素晴らしい物がつくれたのはさすがにポールマッカトニーのリーダーシップを誉めるべきではないでしょうか。

楽器に関して。このアビーロードではビートルズで初めて(つうか最後なんだけど)シンセサイザーを使用しています。アビーロードは、プログレッシブロックのさきがけともいわれているそうです。レコーダーは本作より(つーか本作のみ)16trマルチ。新しい楽器や機材で、音質が格段によくなっているとのことですが、ま、最近の音になれちゃってる僕らにはよく分からないかもしれないなあ。でも、8trから16trだったらかなりかわるよな・・・・・。もう一度聞いてみよーっと。

最後に、買うかどうかですが、ビートルズにウトい方でも、安心しておすすめできるアルバムです。外れなしです。ビートルズで一番多く売れたアルバムなんですもん!(えっへん!)一曲目は友人のバンド、弦内もカバーしておりますし。どうぞだまされて買ってくださいねー。(でも、よく考えると、このアルバム以外でお勧めってないかも。。。。。それってやばくねー?あ、ベスト盤があるじゃんよー!ベスト盤は全部お勧めっ!(ナゲヤリ・・))あ、もうひとつ、このアルバムね、カセットテープだと46分に入らない唯一のアルバムだったんだよね。カセットにダビングの際は、60分をご用意ください!(笑) チャオッ!

(`02/JAN./29)レコーディング実施中です。3月中リリースを目標に、日々多忙な毎日を送っております。ビートルズコラム、たくさんのリクエストを頂き感激しておりますが、もう少々お待ちくださいませ!

(`01/DEC./28)年末多忙時期のため、アップデートコラムはお休みさせて頂きます。申し訳ございません。

(`01/DEC./4)ジョージハリソン死去について
ビートルズ時代のジョージハリソンの曲について、否定的な意見が多い僕のコラムですが、これからビートルズ終盤に近づくにつれ、だんだんと評価がよくなっていくはずだったのに・・・・もうちょっと頑張っていて欲しかったです。(その辺については、今後のコラムを見てください。)
ジョージハリソンのソロ作品について、ALL THINGS MUST PASSという3枚組の超大作がありまして、これの評価が非常に高く、最近デジタルリマスターして再発してたりしてます。しかしながら、僕はクラウド・ナインというアルバム以降のジョージのソロ活動こそが、本当に素晴らしいスタイルを確立していると思います。楽曲、演奏、共にです。特に、トラベルングウィルバリーズが大好きで、どんどんアルバムを出して欲しかった。リアルタイムビートルズ世代ではない僕にとって、このバンドは現代のビートルズでした。
最近ジョージはひそかにアルバムのレコーディングを行っていたらしい。アルバムには“Portrait of a Leg End”という仮タイトルがつけられていたそう。リリースに期待してます。余談ですが、ジョージの遺骨は、家族により、インドの聖なる河にまく予定になっているらしいです。

※以下ジョージハリソン追悼ページ
http://www.thebeatles.co.jp/contents/george/george_home.html
より抜粋。有名ミュージシャンのコメント

・ポールマッカートニー「途方もない悲嘆に暮れています。彼が長い間、病身であることは知ってました。彼は愛すべき友人で、とても勇敢な男で、すばらしいユーモアのセンスを持っていました。彼は本当に私の可愛い弟だったのです。ジョージの事は生涯忘れません。彼は私の親愛なる、本当に美しい人間なのです。ともに過ごした美しい日々をおぼえています。これからもそのように彼の事を思い出したいのです。なぜなら彼がそれを望んでいるからです。すばらしい友人でした。人間的な愛に満ち、おろかな行動を無視できない人でした。彼は偉大な人間です。彼の死はとても惜しまれることでしょう。」

・リンゴ・スター「ジョージは僕にとって最大の友人だった。大好きだったジョージを失ったことは、とても大きい。僕とバーバラは哀悼の気持ちをオリビアとダニーに捧げます。僕らは、ジョージの愛情あふれる気持ち、ジョージの音楽の才能、ジョージのユーモアのセンスを失ってしまった。」

・ジョージ・マーティン 「ジョージはすばらしいミュージシャンであり、とてもいい人でした。ビートルズでは最年少で、ジョンやポールと違い、苦労して作曲の才能をのばし、ひとりで彼の音楽を作り上げました。彼は仕事にものすごい忍耐をかけました。彼の音楽は繊細に作られ、‘Something’のような ラブ・ソングの名曲を作るにいたったのです。 ジョージは真の友でした。非常に忠実で、愛する人に深い思いやりをもち、そして多くの人から愛される人物でした。オリビアとダニーとともに、彼は理想的な家庭を築き、家族の励ましと献身的な愛情とともに病と闘いました。彼はいつも家族をとても誇りに思っていました。 ジョージはイギリスにある彼の庭が好きでした。木や植物に美を見出し、それは彼にとって音楽同様に大切なものでした。彼のすばらしいユーモアのセンスは有名で、会うといつも笑わせてくれました。事実、彼の冗談に私は初めて降参したのです。初対面の時、「まず、あなたのネクタイはあまりよくないと思うな」と言って。今私は、彼はまさしく天の高きところに入られたのだと信じてます。ご冥福をお祈りします。」

・オノ・ヨーコ「私の深い愛情と心配はオリビアとダニーに向いています。ハリスン一家はとても親密で、想像できないくらい愛情に溢れた家族なのです。
ジョージは彼の人生のうちにたくさんのものを私たちに与えてくれました。 そして、これからも彼の音楽と、機知と賢明をもって、いろいろなものを与え続けてくれるでしょう。彼の人生は、彼を知る人たちに魔法を起こしてくれました。私たちは彼を知って、その人生を少し分け与えてもらったような気持ちになりました。 ありがとう、ジョージ。あなたと知り合えたことは本当に素晴らしかったです。」

・ボブ・ゲルドフ「ショックで立ちすくんだ。僕の言いたいのは、彼はポップスにおける自分の場所が揺るぎないものだということを知ってたということだ。誰もが、1985年にライブ・エイド・コンサートの彼のギターの1節1節がわすれられないだろう。僕はジョージへ心から感謝の気持ちを忘れない。」

・ボブ・ディラン「ジョージは愛情に満ち、100人の力に匹敵するほど強い人でした。彼は偉大な人物でした。すべての人間性、すべてのウィットとユーモア、すべての知恵と霊性、人としての常識、そして思いやりの心を兼ね備えた偉大な魂の持ち主でした。彼は太陽、花、そして月のような存在でした。彼がいなくなってものすごく寂しいです。彼がいない世界は、大きな空虚のようです。」

・ジェームス・ブラウン(「ジョージ・ハリスンはこの世界で数少ない、いい男でした。私が会ったなかでも特にいい人でした。彼がいなくなって、私だけでなく世界中が寂しくなるでしょう。本当に愛される人物でした。」

・ミック・ジャガー「ジョージの訃報を聴き、とても悲しんでいます。ものすごく寂しいです。彼はギターリストとして、多くの人にまねされるようなクラシック・ラインをたくさん発明しました。いつも忘れることができない、とても美しい曲も残してくれました。」

・キース・リチャーズ「私にとって、ジョージは真の意味でのジェントルマンでした。そしてこれからもずっと。私たちはそれぞれのバンドで似たような境遇にあると感じてました。そのことが私たちの間に特別な絆を作ったのだと思います。ジョンといっしょにプレイしていますように。」

・グラハム・ナッシュ(クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング)「彼はだれからも惜しまれ、彼の音楽は永遠に生きるでしょう。彼の彼の家族に対する私的な感情から離れると、どんな音楽が彼の頭の中にあったのだろうと考え、それを聴くことができないことが唯一悔やまれます。」

・ブライアン・ウィルソン(ビーチボーイズ) 「ジョージ・ハリスンの訃報を聴き、おおきな悲しみに暮れています。個人的な交友はありませんでしたが、世界中のだれもがそう思うように、ビートルズを友だちのようにいつも感じていました。1964年に彼らがアメリカに上陸したときは、電撃的で、私の人生で最もエキサイティングな出来事のひとつでした。彼らの音楽はこれまでも、これからも私にとって大きな意味を持つことでしょう。」

・ジュリアン・レノン 「僕たちすべてにとって悲しい日となりました。僕はジョージが大好きでした。彼はものすごくやさしい人でした。わずかですがともに過ごした時間は印象的で忘れられません。彼は素晴らしいインスピレーションを与えてくれる人物で、僕の心も何百万もの人々と同じく、感銘を受けました。 寂しくなりますが、彼はいままで耐えてきた痛みを越え、ようやく安らかになれたのだと思います。オリビアとダニーに心からお悔やみ申し上げます。ジョージの魂は今も家族のそばで、ふたたび会う日まで毎日お守りしてくれることでしょう。ジョージ、あなたは美しい。変わらぬ愛を込めて、ジュリアンより」

・シンシア・レノン 「私自身にとって、ジョージを知る方、愛する方すべてにとって、とても悲しい日となりました。彼は私の10代の一部、ジョンとの結婚生活の一部、私の人生のとても重要で忘れられない一部でした。彼は私の家族の一部だったのです。
彼はこの世から旅立ってしまいましたが、彼はおしみなくその才能と精神を残してくれました。彼の真実を探求する精神は、ついに平和を見つけたのだと私は確信しております。
オリビアとダニーに愛を込めてお悔やみ申し上げます。彼の思い出が家族に限りない強さと勇気をもたらすと思います。」

・パティ・ボイド(穴兄弟のジョージ&クラプトン、両者の前妻)「電話で彼に連絡をとろうとしましたが、できませんでした。彼がこんなに重病だなんて、だれも気づきませんでした。いまは理路整然と考えることができません。」

・ピート・タウンゼンド「愛しい人よ、さよなら。ATMP(All Things Must Passの略)」

・デイヴ・グロール(フー・ファイターズ) 「ビートルズの中でもジョージがいちばん好きだった。彼は感受性が強くいつも高潔だった。彼の曲は甘く深かった。すばらしいプレイヤーである以上に、ギターだけであのような感情を伝える彼の才能は、ビートルズの音楽のなかですごく大きな役割を果たしていたと 思う。彼は秘密兵器だったんだ。僕が初めて知ったギターのひとつが‘Something’のリードなんだ。11歳の頃だった。僕は僕らの初めてのレコードの曲‘Oh, George...’で彼に敬意を表している。スライドのリードも参考にしたしね。彼のことはいつでもいちばん好きだった。そしてこれからもそうだろう」

・ノエル・ギャラガー(オアシス) 「とても、とても悲しい。彼は人生をかけて探していたものが見つかったのだろう。そうであってほしい。すばらしいバンドだ。彼らは最高のソングライターだ。単純にそういうことだよ。彼らの音楽はいつまでも色あせない。そういうバンドはない。いまだに毎年300万枚のレコードが売れてるっていうんだから、ぶったまげるよ。そんなバンドほかにないよ」

・ジャック・ブルース(クリーム) 「ジョージ・ハリスンの訃報を聴き、大変ショックを受け、悲しみを感じている。世界中の大勢の人たち、彼の世代のすべての人たちとともに、私たちすべてに感動を与えてくれた、感受性と精神性を持ったミュージシャンの死を深く追悼したい。ビートルズでの彼の業績と、彼の大切なソロ・レコーディング以外においても、ジョージは、1960年代に、世界の注目を集めたインド文化の影響をもたらし、その結果、西洋の音楽の方向性を変えた、最初の人物だった。彼はまた、彼のハンド・メイド・フィルムスという映画制作会社を通じ、イギリス映画界の復興を、ほとんどひとりで引き受けた。彼の貢献なしには、『ザ・ライフ・オブ・ブライアン(The Life of Brian)』、『ブラジル(Brazil)』、『ウイズネイル・アンド・アイ(Withnail and I)』、『モナリザ(Mona Lisa)』、『ア・プライベート・ファンクション(A Private Function)』をはじめとする、多くの映画が制作されなかっただろう。 クリームの“GOODBYE”のセッションで、彼といっしょに仕事ができたことを光栄に思う。彼の‘Badge’での、すばらしいリズムのあるギター・ワークに刺激され、僕の初めてのソロ・アルバム、“SONGS FOR A TAILOR”のなかの、‘Never Tell Your Mother She’s Out of Tune’で、プレイしてほしいと、思わず頼んだほどである。このとき彼は、契約上の理由から、「ラ・アンジェロ・ミステリオソ(L'Angelo Misterioso)」という名前を使ってくれた。彼は、ライブ・レコーディングのために、だれよりも早く、開始1時間前にスタジオに現れるほど、このセッションを真剣に捉えてくれた! 僕はまた、「静かなビートルズ」である彼に、特別な共感を持っている。僕もまた、「静かなクリーム」だったからだ。 さようなら、ジョージ。君がいなくてさびしい。 」

・成田俊郎(元ハイチーズ)「彼は、パティナイフでえぐったような目をしている。あなどれない。俺もパティとやりたかったが、チャンスがなかった。今となってはいい思い出だ。」

(`01/NOV./21)ビートルコラムVol.11(イエローサブマリン)
ご存知の方も多いと思いますが、一番コメントしにくいこのアルバム、アニメ映画のサウンドトラックです。A面がビートルズの作品、B面はジョージマーティン作のインストルメンタル(クラシック)でして、さらにそのA面の集録曲6曲中2曲は既出の物。このアルバムで聞けるビートルズの新曲はたったの4曲です。こういったことから、ビートルズのアルバムの中で、もっとも優先順位の低いアルバムと言っちゃいましょう。
曲数が少ないので、A面の全曲紹介しちゃいます。
Yellow Submarine:REVOLVERのセッションでの録音。REVOLVERに集録済み。
Only A Northern Song:SGT. PEPPER'S のセッションでの録音で、ジョージの曲です。
All Together Now:Magical Mistery Tourのセッションでの録音で、ポールの曲。
Hey Bulldog:White Albamセッションの直前(Lady Madonnaと同時期)の録音で、ジョンの曲。
It's All Too Much:SGT. PEPPER'Sセッション直後の録音で、ジョージの曲です。
All You Need Is Love:SGT. PEPPER'Sセッション直後の録音。Magical Mistery Tourに集録済み。
とおして聞くと、ビートルズのサイケデリックな部分のイメージが強くのこります。僕が特に好きなのはHey Bulldogです。サイケデリックなジョンの名曲は多数ありますが、その中の一つであるはずなのですが、忘れられがちな名曲です。ジョンのその類の曲はひねりまくっているのが多いのですが、この曲はストレートなロックンロールに仕上がっており、バンドでカバーしやすそうですね。
アニメーション映画のほうは、よく覚えていないのですが、やはりプロモーションVideo的要素が強かったような気がします。映像はとてもきれいでした。
ともかく、素人ねーチャンにはお勧めできない代物で、自称ビートルズファンの方々も、このアルバムを持っている人は少なそうですね。コレクター的ファン以外の方は、誰かにダビングしてもらった方がベターでしょうね。

(`01/OCT./19)ライブ報告
今日は、ビートルズコラムを休んで、短めに先日10/14のライブの報告でもいたしましょう。掲示板にも書きましたが、今回全曲ギターを12弦のリッケンで通したんですが、この楽器、ブルースフレーズには向かない楽器でして、なぜならば、チョーキングがやりにくいからなんですが。よって、セットリストがいつもとちょっと違ってました。必ず(と言っていいほど)最後にやっていた「チューはチュー」を今回やりませんでした。今後は、曲によってギターを使い分けようと思っているのですが、楽器を2本持っていくのは結構辛いものでして、でも頑張ろうかなと思ってますが。それに、楽器を持ち替えたり、つなぎなおしたりするのも、時間かかって、ライブの進行上あんまり良くないのですがね。
そして、「青春みたいな日々」と「ポイント」でハーモニカホルダーを初めて使ってみました。手持ちのハーモニカと違って、モニターがしにくくかなり辛かったですが、ま、慣れていけば何とかなりそうかな。練習しておきます。(このハーモニカホルダー、ストリートライブでは毎回使っていて、ほぼ全曲でやっているんですが、ライブハウスでのライブにおいてはやりにくかったです。)
新曲の「心は心」ですが、アレンジとか、歌詞とか、Keyとか、まだ変わる部分が出てくる可能性が有る曲でして、まとまるにはもうちょっとかかりそうです。
最後に、「青春みたいな日々」はkeyをオリジナルよりも1.5音上げてやってまして、そのオリジナルのブラジャーズのバージョンよりも、かなりポップに聞こえると思います。

(`01/OCT./3)ビートルコラムVol.10(ホワイトアルバム)

僕の周辺では、とても人気の高いこのアルバム、正式には「THE BEATLES」というタイトルがついております。アーティスト名がそのままアルバムタイトルになるというのは、大抵1stアルバムと相場は決まっているんですが、なんでこの時期にこんなタイトルなんだ?たぶんやる気が無くなって来てんじゃねえか?なんてことも思わせるかも。で、ジャケットは真っ白で(これもやる気の無さ?それともヨーコの趣味?)、故にホワイトアルバムと呼ばれております。オリジナルアルバムでは唯一の2枚組で、オリジナルcmLPには、でかいポスター風の歌詞カードがついていた(はず。僕はこのLP、アナログは持っておりません)。
レコーディングは1968年5月〜10月、リリースは1968年11月となっております。このあたりのビートルズの活動を振り返ってみるとしますが、レコーディングとリリースのズレが顕著になってきておりまして、解りやすくする為に年表形式で行きましょう。

1967年
2月 シングル、ストロベリーフィールズ〜/ペニーレイン発売
6月 アルバム、SGT. PEPPERS〜発売
7月 シングル、ALL YOU NEED IS LOVE発売
8月 マハリシ氏との対面、ブライアンエプスタイン死去
11月 シングル、ハローグッドバイ
12月 TV映画マジカルミステリーツアー公開

ここまでが、ビートルズ・サイケデリック期として、1968年いよいよホワイトアルバムの時代に入る。

1968年
3月 シングル、Lady Madonna / The Inner Light発売。
4月 ビートルズの会社、アップル設立
5月 ホワイトアルバムのセッション開始。
7月 アニメ映画イエロー・サブマリン公開。(これは1969年1月にアルバムとしてもリリースされます。レコーディングはSGT. PEPPERSとマジカルミステリーツアーのあたりの音源+リボルバー集録のタイトル曲+ジョージマーチンのインスト)
8月 シングル、Hey Jude / Revolution発売。(これはホワイトアルバムセッションからのシングルカット。Revolutionはアルバムとは別バージョン。)
10月 ホワイトアルバムのセッション終了
11月1日 ジョージのソロアルバム 『ワンダーウォール・ミュージック(不思議の壁)』発売(レコーディングは1967年12月〜翌1968年1月。これ、僕は聞いたことないのですが、インド満載・素人不可音源の模様)
11月8日 ジョンはシンシアと正式に離婚
11月22日 ホワイトアルバム発表
11月29日 ジョンとヨーコの『トゥー・ヴァージンズ』発売(レコーディングは1968年4月か5月で、ジョンの妻シンシアが旅行で留守中に、ジョンの自宅で行われたらしい。これも僕は、音、聞いてないですが、かなり前衛的な音楽らしいです。)

逆に分かりにくくなったかも。すまん。ホワイトアルバムセッションの時期、特に目立って来たのはソロ活動です。これはいわゆるソロ活動にとどまらず、ビートルズ名義でリリースされている楽曲にも現れており、たった一人しかレコーディングに参加していなかったりする曲もあります。たとえば、SGT. PEPPERSのWITHIN WITHOUT YOUなんかも、ジョージ+インドミュージシャンだし、更にさかのぼれば、HELP集録YESTERDAY、REVOLVERのELEANOR RIGBY等の実はビートルズではない録音、それは以前からあったわけですが、このホワイトアルバムでは、そういう曲がたくさん出てきます。バンドでやっている曲も、もちろんあります。このアルバム中でのバンドサウンドも、やっぱし最高、カッチョいいです。僕のビートルズの大好きな部分の一つ、ブルースロック的アプローチが確立されたアルバムとも言えます。たとえばヤー・ブルースとか。
で、今問題にしようとしている、ソロ活動的アプローチによる録音についてどうかと言いますと、曲自体がとても素晴らしく、さらに言えば、たとえばブラックバードのような弾き語りタイプの録音は、この曲にはこれしかないであろう、バッチシぴったしのアレンジでしょう。ただし、これらの名曲は、はっきり言ってソロ楽曲です。ビートルズではないのです。以降の各メンバーのソロアルバムを聞くと思うのですが、このホワイトアルバムはソロ活動のためのデモテープ集といってもいいのではないかと。実際、このレコーディング時期に録音されてホワイトアルバムに入らなかった曲が、以後リリースされるソロアルバムに集録されていたりします。(ジョンのジェラスガイ等)
また、このアルバムには曲が多いという最大の特徴があります。よって、いい曲が多いです。そういう意味ではお勧めのアルバムであることには変わりはありませんが、とにかく、ビートルズとして聞くのはどうかなと。この曲は誰の曲で、あの曲は誰の曲で、といった具合にきちんとライナーノーツ等を読みながら注意深くお聞きになることをお勧めいたします。
補足コメントを、一つ。このアルバムのジョージの曲はとても良いです。前述のソロアルバム、ワンダーウォール・ミュージックでインド音楽はソロでやろう、と決心したのでしょうか。シングル、Lady MadonnaのカップリングThe Inner Light以降は、ど・インド音楽の録音はなくなります。その代わりにWhile My Guitar〜やLong Long Long等のジョージならではの新たな世界を開発します。
あ、さらに補足コメントを!リンゴが、やっと才能を発揮します。Don't Pass Me ByというC&W調のラブソングですが、これぞリンゴ!という心温まるメロ。これは1980年代(現存?)のアメリカのR&Rバンド、ジョージアサテライツがカバーしていることでも有名(?)です。以後、ジョージとリンゴも、ポツポツではありますが、名曲を発表していきます。つまり、やっぱし、ソロ活動の練習の場かなー。

P. S. ながくなったな。ごめん。

(`01/SEP./12)ビートルコラムVol.9(マジカルミステリーツアー)

えー、リクエストもあったので、急いで書きましょう!(ありがとう!アーさん&アジーロの鶴田君!)マジカルミステリーツアーですが、元々はTV映画マジカルミステリーツアーのサントラ盤として17cmの二枚組み(6曲入り)で英国で発売されたものがオリジナル(67/12/8発売)。それの代わりにアメリカでは、この二枚組みをA面にし、B面にはシングルの曲を集録したものだそうです。当時は英国では発売されてなかったらしいです。ビートルズのCD化に際して、唯一CDになったアメリカ編集版という特殊なアルバムとも言えます。(逆にいうと、その他のアメリカ編集版は、全てCDにはなっていないのです。)
まず、このTV映画についてですが、以前のコラムでこれまでのビートルズの2本の映画について、「映画として見るほどのものではない。オタクの方だけチェックしてね」というコメントをしておきましたが、マジカルミステリーツアーに関しては、僕は是非見て欲しいと思います。普通の映画であれば、ストーリーが重要であります。以前の2本の映画、ストーリーはつまらんので映画として見るのはお勧めできません。しかし、マジカルはストーリーが無いです。「ストーリーが無い映画は見れん」、と言う方は見れませんが、長いプロモーションビデオとしてはかなり面白いものになっております。ビートルズはプロモーションビデオ(当時はそういう呼び方はなかったみたい)というものおそらく最初に作り始めたバンドです。このマジカルミステリーツアーは、現在あたりまえになっているプロモーションビデオの原点とも言える映像なのです。なので、まあ、見たほうがいいんじゃないかなー、なんて感じでお勧めしちゃいます。
集録曲についてですが、シングル半分ということもあり、有名楽曲満載で、とてもおいしいです(が、最近出たYellow Submarinとちょっとかぶっちゃってるのが、ちょっと悲しいかな)。サントラ部A面(CD前半)には、一曲目、最近三菱自動車(だったよね)のCMにカバーナンバーが使われているタイトル曲Magical Mystery Tour、OASIS等もカバーしてるI Am The Walrus等の、強力な楽曲が入っております。シングル部B面(CD後半)はさすがシングルカット曲、そうそうたる楽曲群です。最後のAll You Need Is Loveは最近発泡酒ブロイのCMソングに採用されております。
集録曲のレコーディングはSGT PEPPERSのセッションの前後に行われており、サウンドの方はハイテク満載という雰囲気、ですがSGTよりも音質が全体的に落ちているような印象がありますが何故なんだろね。オーバーダブやりすぎなのかも。
アルバムのコンセプトは、(アメリカ版の編集によって)結果的に半減しているはずなのですが、SGT PEPPERSよりも一貫性を感じます。なんつーか、いわゆるヒッピー文化とかフラワームーブメントとか、そういう匂いが、僕にはSGT PEPPERSなんかよりも濃厚に感じますね。オアシスやら、ブラーやら、近年のブリティッシュロックの連中は、この辺がもしかして大好きだったりするんでしょうかね。よくしりませんが、なんか深いリバーブとかサウンド作り近いかもしれませんね。

PS. 僕が持っているMP3のブートレグに入っている、I Am The Walrus (Take 16)はすげえカッコいいぞ。ギターの音がはじける!ジョンの声もはじけてる!みんな、探して聞こう!((無理言うな!))

PS. 2 ハイジャックテロが昨日の夜起きました。悲しいことです。ジョンレノン、彼は新しい神様だったのかもしれないな。そんなことを思いました。 地球に平和在れ。

(`01/AUG./23)CATVでネット、はやいぞー

えー、やっとつながりまして、本格的にネット活動を開始しました。それだけです。すみません。次回はきっと、ビートルズコラムが復活します!こうご期待!!(って期待してねえか。だれも。。。)

(`01/AUG./16)引っ越しました

宮町に引っ越してきました。色々忙しくて更新遅れてしまい申し訳ございません。リンク等の整備も遅れておりまして、ご迷惑かけております。引越しに乗じ、インターネット環境を変更しようと準備中です。ケーブルTVの線を利用しての、常時接続契約をします。来週中にはつながる予定です。メールの返事とかも遅れておりまして、申し訳ございません。では、今日はこの辺で。

(`01/JUL./19)ビートルコラムVol.8(サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド)

リボルバーの後に、"A COLLECSION OF BEATLES OLDIES"、俗にOLDIESって言われているベスト版を発表(1966/12)(注:CDにはなっていません。これをもっている人は結構高く売れるので大切にしよう)、この頃から翌1967/4にかけて、Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band(以降Sgt. Pepper's)のレコが行われました。一番初めに録ったStrawberry Fields ForeverとPenny Laneはシングルとして1967/2月にリリースされSgt. Pepper'sには集録されませんでした。(後に編集版的性格の強いサウンドトラックアルバム,Magical Mystery Tourに集録されます)。
シングルのジャケはこんなのだったようです。

なんか変だよね。
そんなことは置いといて、この2曲も含めて、Sgt. Pepper'sのレコ・セッションはレコーディング界の革命であったと言われておりまして、当時非常にセンセーショナルだったようです。Strawberry〜はテンポの違うテイクをつなぎ合わせるというとんでもないことをしているのは有名です。そして、僕の記憶が確かならば、8trのマルチ(テープレコーダー)をこのアルバムから使い始めたということで、オーバーダビングにより沢山の音を詰め込むことが容易になって、重厚でクリヤーなサウンドになってます。レコーディングバンドに成り下がったオタッキービートルズですが、このアルバムに集録されている楽曲自体はとても素晴らしく、感動的なものが多いです。B面一曲目のWithin You Without Youは、僕はあんまり好きではありませんが。僕がこのアルバムで特に好きなのは、A Day In The LifeとWith A Little Help From My Friendsです。前者は重厚なストリングスとか入っていますが、そういう小細工無しでも、とても素晴らしい曲だと思います。
このアルバム、ビートルズの最高傑作と巷では言われておりますが、僕にとってはワースト3に入るアルバムです。いい曲は確かに沢山あるが、なぜか親しめない。なぜか?って、やっぱしロケンロー度が少ないからですね。(またか、って言うな!)で、巷の評価では、トータルアルバムって言葉が出てくるんですよ。コンセプトアルバムっとかって。どういうコンセプトかって言うと、Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band、そのまんまですが、ペッパー軍曹のバンドがロンリーな人たちをどうたらこうたら、って言う話だったかな、たしか。これってビートルズメンバーがそういってたんだっけっか?よく覚えてないけど、対訳読んで聞いても、コンセプトなんてぜんぜん分からん。EMIのライナーノーツに、「最初から最後まで無駄な音が見つけられない」って書いてあったりするんだけど、Within You Without You一曲丸丸無駄な音だ!ぜったいに素人女性にスキップされちまうぞ!「曲のつながりが素晴らしい」っていう評もあったけど、タイトル曲(1曲目)とWith A Little Help From My Friends(2曲目)のつながり以外は別にすんなり行ってねえじゃんか。なんか、高尚な芸術ってさあ、よく分からんの多いじゃんか。大衆的じゃないやつ。ピカソとか、そういう類の。Sgt. Pepper'sって、非常にマニアックな一部の知識人(ある意味変態)によって評価されているアルバムだと思うんですよね。庶民の僕にはぜんぜん分かりません。トータルアルバムだったら、絶対にTHE WHOのTOMMYとかのほうが分かりやすいし、こっちの方が勝ってるよ。サウンドの一貫性だって初期のアルバムの方が強いし(特にFor Sale)。あとアビーロードのB面メドレーとか、Sgt. Pepper'sに勝るものなんてゴロゴロしてるぜよ。

「Sgt. Pepper'sってどう?なんかよくわかんなーい。」という皆さん!あなただけではありません!さあ、みんな、ここで武器をとって立ち上がろう!キープ・オン・ロケンロー!

でもね、Sgt. Pepper's聞いたことがない人、それはいけないぞ。ROCK名盤No.1と言われているこのアルバム、ROCK好きな人ならレンタルでもいいから聞くべし。そして気に入らなかったら、仲間になりましょう!
つうか、、、、おねがい、、、仲間になってくださいっ。(若干、反発が怖い、今日のコラムでしたー。)

フォロー:つうか、曲はいいんだよ。いい曲多いんだよ。。。。(でも、どうせ、最近誰も読んでねえみてえだしな。これからはどんどん批判コラム書こうっと。)

(`01/JUL./9)侍魂
今回は、ビートルズコラムお休み。更新に時間がかかったから。かんべんしてけろ。
侍魂というTEXT系HPをご存知でしょうか。ご存知の方多いと思いますが。とても共感できる日記(のような物)中心のページでして、一日何万件ものアクセスがあるようです。色々な方から、このページ面白いから見てみて、という内容のメールを頂きました。始めアクセスした時は、ロボット外伝しか見なかったのですが、(それもかなり面白かったが。)日々のコラムが本当に面白い。特に家族ネタ。特に弟ネタが面白かったです。あまりにも面白いので、ちょっと嫉妬したりもしてますが。下ネタのジャンルも、とても共感できるもので、そこでちょっと思ったのですが、こういうOPENなエロ心理を持つ人って、大抵男2人兄弟で、しかもある程度兄弟間の年が近いです。家族構成での性格分析は、絶対に血液型占いよりも信頼性があると僕は確信してます。僕の友達のエロバカ先生を紹介すると、成田先生、森下先生、平山先生、等、みんな男2人兄弟。

さあ!次回はSGTをコキ倒すぜ!!ベイビー!

(注:SGTとは、ビートルズの最高傑作アルバムと言われているSGT. PEPPERS LONELY HEARTS CLUB BANDの略です。)

(`01/JUN./13)ビートルコラムVol.7(リボルバー)
ラバーソウル1965年12月に発表後、1965年4月から、このリボルバーのレコーディングに入ります。このリボルバーのセッションの初期のほうにレコーディングされたRain, Paper Back Writerは6月にシングルとしてリリース。全てのレコーディングを終了し、6月末から最後のワールドツアーに出発。このツアーでは先ほどのシングル曲Paper Back Writerをセットリストに加えていたが、レコーディングが終了していたにもかかわらず、それ以外のリボルバーの曲を演奏しなかった。そして1966年8月29日サンフランシスコ公演を最後に、ビートルズはロードに出ることをやめる。
リボルバーに収められた曲は、ほとんど全てが実験的アプローチにより作られていて、ライブで再現するのは難しそうというのは、聞いてもらえばすぐに分かると思う。前回のコラムでも書いたが、完璧にレコーディングバンドとなったビートルズが集録されている。複雑なコーラスワーク、テープの逆回転、ホーンセクションやストリングスの導入等、4人のライブで再現できないサウンドだ。前述の最後のツアーではYesterdayをバンドアレンジでやっていたが(これは結構いけるんだけど)、Eleanor Rigbyをやろうとはしなかったようである。これ、バンドでやるには、やっぱキツそうだね。こんな感じで、以後、バンドでやるにはキツイ曲が増えていくのである。
では、詳細に移っていきましょうか。まず、今までと違うところに一曲目から気が付く。ジョージのTaxmanが一曲目で、さらに、Love You To, I Want To Tell Youと、ジョージの曲が3曲も採用されている。Love You Toは素人女性には間違いなく飛ばされてしまう100%インド音楽。ジョージが世に認められ始めたのである。Taxmanの逆回転ソロは、チョーカッコいい!聞くべし。
ポールは、先ほど挙げたEleanor Rigbyをストリングスのみのバックでレコーディングし、(Yesterdayの評価が良く、調子に乗ったのであろうか)どんどん勝手なことをする。こういうアプローチは、現在のバンドなら、迷わずソロで出すところだろう。For No Oneはポールとリンゴのみ参加。。。。でもHere There And Everywhereは本当に素晴らしい曲だ。聞くべし。
リンゴはYellow Submarinを歌う。曲はレノン=マッカートニーで、リンゴのために作った曲だそうだ。初めて聞いたとき、リンゴはムッとしなかったのだろうか?さらに、日本の演歌歌手が音頭カバーしたのを聞いて、リンゴが悲しくならなければ良いが、、、、もう手遅れ?
ジョンは、このアルバムで世間一般で言うところの名曲を作っていない。が、しかし、Tomorrow Never Knowsで用いたループの手法は、現在のダンスミュージック、ヒップホップ等のベースになっている。この発明は世間一般の知らぬところ。本当にかっちょいいので聞くべし!
このアルバムにおいてロケンローな曲はDoctor RobertとAnd Your Bird Can Singくらいなものだろう。ラブソングも少ない。その変わりにドラッグソングが増えた。で、思うんだが、この後こういったアプローチはしばらく続くんだけど、ビートルズ解散後に各メンバーがソロで何をしてるかって言うと、結局、みんなロケンローに戻ってるんですよ。「やっぱりロッケンロールが最高!」って大友康平も言っているんだから(しらねえか)、リボルバー出したあたりでもどりゃいいのになー。サージェントペパーズは、サージェントペパーズ・ロックンロール・ハーツ・クラブ・バンドってタイトルでだしゃよかったのに。って非常に個人的な意見ですみませーん。ぷーだ!

(`01/JUN./13)ビートルコラムVol.6(ラバーソウル)
今回よりジャケット写真を入れております。過去のコラムにも入れておきました。アルバムHELPを1965年8月にリリース後、ビートルズはアメリカツアーに行き、その後、秋にレコーディングされたこのラバーソウル、色々な人が賞賛しています。前作HELPで見せた独特の落ち着いた雰囲気を引きずりつつ、素晴らしい楽曲の数々、完全に生まれ変わったビートルズがここにあります。ロックンロールバンドとしてのビートルズ、HELPで半分そこから抜け出して、さらに完璧に抜け出したのがラバーソウルではないでしょうか。そしてこれが、僕のロックの歴史上では「ロック」の誕生です。このアルバムから、以降全てのアルバムで、カバー曲はなくなります。
一曲目Drive My Car 、そして同時にリリースされたシングルDay Tripper は、今現在主流になっているブルースロック的アプローチのロックの元祖の一つでしょう。この二曲はハイチーズでも取り上げ、Day Tripper はライブでも何度か演奏をしてます。僕はビートルズのブルースロックナンバーが大好きで、この後こういった曲が、主にポールマッカートニーによってたくさん作られていきます。また、ポールは前作集録のYesterday的アプローチで、クラシカルな名曲、ミッシェルを作っています。
ジョンレノンはNorwegian Wood, Nowhere Man, のようなフォーク色の強い名曲を作っていますが、このあたりは既にHelpに集録のYou've Got To Hide Your Love Awayで始まっています。たしかジョンは、この時期ボブディランに影響を受けていたという話を聞いたことがあります。
レコーディングは、たしか、未だ4trで頑張っていたはずなのですが、色々な音が入っています。オーバーダビングは必要不可欠になっていたのでしょう。レコーディング技術において、実験的なことが本格的に始まったのもこのアルバムからで、In My LifeのPianoソロはTapeスピードを1/2にして録音したそうです。ギタープレイとかは、これまたポップに仕上がっているのが多く、かなりの曲をポールが弾いているようです。HELPもそうですが、演奏がウマイ、って感じがかなり強いです。実際は上手くなっているというよりはちゃんとしたアレンジを構築して録音しているって事が、そう感じる理由ではないでしょうか。この頃から、ジョージの、あのヘタウマな(実際は超うまいんだけど)跳ねたソロはもう聞けなくなります(アルバムではね)。ギターサウンドはかなり歪ませたものも出てきてます。
こんな感じで、バンドはバンドサウンドにこだわらなくなって行きます。ポールはロック的、クラシック的なアプローチで、メロディーメーカーとして揺るぎなき才能を発揮していき、ジョンはロック詩人的な面を出して行きます。ジョージとリンゴはまだまだです。
さて、この後、ビートルズは日本を含むツアーに出て、その後ライブ活動を辞めてしまいます。要するにレコーディングアーティスとになるわけです。アット・ザ・ハリウッド・ボウルのライブ盤が大好きな僕としては、とても残念。ってもう終わってる話なんだから残念でもなんでもないんだけど。でも、やっぱバンドたるもの、ライブやんなきゃだめじゃんかよー!歴史だろうがなんだろうが、俺は文句言うぜーバカヤロウ!ちなみに日本公演のリストはこんな風になってました。(2daysですが、両方同じ)
Rock And Roll Music
She's A Woman
If I Needed Someone
Day Tripper
Baby's In Black
I Feel Fine
Yesterday
I Wanna Be Your Man
Nowhere Man
Paperback Writer
I'm Down
一曲目はチャックベリー、それ以外はオリジナル。初期の頃はかなりカバーをやっていましたが、最終的にはこんな感じになっていました。ご存知の方も多いと思いますが、演奏はあんまりよくないです。
さあ、次はリボルバーだ!

(`01/APR./17)ビートルコラムVol.5(ヘルプ)
今回からアルバム発売順とVol. No.が一致しました。HELPは前回紹介したA HARD〜同様の同名映画サントラです。この映画もそんなに面白いものではないので、ご注意ください。イエスタデイを集録しているこのアルバム、一般にビートルズ前期と言われていますが、既に後期ビートルズに入ったと言ってもいいのかもしれません。ロックンロールは、一般的に、ブルース、リズムアンドブルース等の黒人音楽(さらにはカントリー&ウエスタン等の白人アメリカ音楽)をルーツとするものと定義されているものです。ビートルズはこのアルバム以降、そういったロックンロールバンドとしての様相をどんどん崩していきます。というか、ロックンロールバンドではなくなっていく、と言った方がいいのかもしれませんね。僕は、ビートルズのロックンロールナンバーがすごく好きでして、イエスタデイとかはあんまり好きではありません。よく教科書にも載ってる曲としてイエスタデイやレットイットビーが紹介されますが、どうせならばもうちょっと黒っぽい曲を紹介して欲しいですね。それに、この二曲はポールマッカートニーソロだもんなあ。ビートルズじゃないじゃん。「ロックンロールとは、そのルーツとは、ビートルズとは、」そんな観点で教科書でビートルズを紹介して欲しいなあ。
愚痴はこのくらいにして、何曲か紹介しましょうか。HELP、カッコいい、とてもバンドっぽいサウンドです。Aメロにして掛け合いメロディーが繰り広げられていく、ライブではみんな忙しそう。コピーバンドとかでは絶対にやっていて楽しそうですね。涙の乗車券(ティケット・トゥ・ライド)も代表的なナンバーですね。ドラムパターンが非常に印象的ですが、リンゴが考えたのでしょうか。だとしたら嬉しいですが、けっこうポールだったりするのではないでしょうか。いずれにせよ、このノリはリンゴスターでしか出せないですね。アルバムには入ってませんが、I Feel Fineのリズムパターンもカッコいいです。この2曲のリズムパターンは、ビートルズの中で最も印象的なパターンです。
アルバム全体の雰囲気、カントリー、フォーク色が強いのですが、4枚目(Beatles For Sale)みたいな土臭さは全くなく、非常にヨーロピアンな印象です(アメリカぽくないという意味)。何故なんだろう。エフェクトのかかり方のせいかも。なんか、すごくリバーブ深いような印象。あと、演奏はなんか、とても丁寧なかんじですね。ギターソロをポールが何曲か弾いているそうで、そういえば、アドリブっぽい演奏が全体的に少ない印象があります。

・東芝EMIオフィシャルページのディスコグラフィーはこんな感じです。(無断引用)

””ビートルズの2作めの主演映画のサントラ盤。1作め同様、A面に映画の挿入曲、B面に新曲が収められ、(8)(14)がカヴァー作品である。弦楽四重奏をフィーチャーし、ロックの新たな展開法として絶賛されたポールの「イエスタデイ」と、アイドル・スターであることの苦痛をリアリスティックに表現する詞をのぞかせたジョンの「ヘルプ」は、このアルバムの性格を象徴する2曲である。日本語タイトルとはうらはらに、アイドルであることを意識的に脱し始めたビートルズに触れることができる。また、ジョージの曲が初めて2曲も取りあげられ、彼の才能が開花するきっかけを作ったアルバムでもある。全体の構成は、R&R、フォーク、C&Wと、更に多彩なところをおし進めたものとなっている。アルバム・ジャケットの4人は、手旗信号でHELPの文字を作っていると言われていたが、このポーズではHELPにならない。全英チャートではいきなり1位で初登場。15週間1位の座を守り、通算28週間ランクされた。 ””

(`01/MAR./9)ビートルコラムVol.4(ア・ハード・デイズ・ナイト)
お待たせしておりましたビートルズコラム、今回は最近映画もリバイバル上映されているA Heard Day's Night(ビートルズがやってくるヤア!ヤア!ヤア!)です。映画はそんなに面白いものではないので、ビートルズオタクの方や、それを目指している方以外にはお勧めいたしません。ご注意ください。
アルバムのコンセプトは、A面が映画のサントラ、B面が新曲になってますが、CDではA面とかないですね。このアルバムは、初めて全曲オリジナル楽曲で構成され、それらはとてもすばらしい曲ばかりです。R&Bっぽさが消え、本当のビートルズサウンドが確立されたと言えるでしょう。僕が特に好きな曲の一つ、2曲目I Should Have Known Betterは、ハイチーズの”チューはチュー”の元ネタになっていることは有名な話しです。3曲目のIf I Fellは1stに入っているP.S. I Love Youの延長線上にあるプリティーなバラードナンバーですが、それをしのぐ素晴らしい曲に仕上がっています。
演奏に関しては、タイトル曲A Heard Day's Nightでのツインボーカル的パート割は、ハイチーズでも一時期まねをしてました。そしてジョージのリッケンバーッカー12弦。とても個性的なギターサウンドで、このアルバムの個性を生み出す要素の一つになってます。当時このアルバムを聞いた、数々のミュージシャンがリッケンバッカー12弦を入手したらしく、その一人アメリカのギタリスト、ロジャー・マッギンの在籍するバンド、ザ・バーズは、その後リッケン12弦フォークロックサウンドの代名詞となり、それを確立。さらにその影響は最近Newアルバムを出したR.E.Mにも引き継がれています。先日プラムプラネッツというユニットのことを掲示板に書きましたが、これを聞く機会があったら、よーく聞いてみてください。それがリッケン12弦サウンドです。ジョージは先駆けであって、あんまり上手ではないので、あまりお手本にはなりませんが、僕にとってはちょうどいいかも(苦。。)。でも、タイトル曲のイントロの”ジャーーん!”の一発はやっぱしカッコいいですね。白玉(全音符とか塗りつぶしてない音符のこと)一発であれだけ有名なのは、他にはなかなかないでしょうね。(なんかないかな、、、、)あれも12弦ですが、なんかの本に、オーバーダブしたものって書いてあったので、12弦ギター1本では再現できないらしいですよ。ってそんなこと誰も再現しようとしてないか。
アルバム購入に関しては、絶対にお勧めです。有名曲は、上記曲とキャント・バイ・ミー・ラヴ、アンド・アイ・ラヴ・ハーあたりでしょうか。他の曲もステキなので是非聞いてみてくださいね。
あ、そういえば、ジャケを”つんく”がパクってました。

(`01/Apr./27)脱サラ
長年お世話になっていた、東北セミコンダクタを、4月いっぱいで辞めることになりました。会社の皆さんは、僕の音楽活動を理解してくれて、応援してくれたし、サポートさえもしてくれてました。辞めることになって本当に申し訳ありません。これからは、別の形で、皆さんのお役に立てればいいと思っております。皆さんの期待にこたえられるよう、今まで以上に音楽に打ち込みますので、今後とも応援、ご指導、よろしくお願いします。
えーと、ファン(?)の皆様。会社を辞めることになり、皆さんに多大なご心配をかけているかもしれませんが、僕はこれからの活動に関しては、今までよりも良いものをお届けできると思ってますし、そうでなければならないと思ってますし、メンバーの脱退は痛いところですが、+の面を最大限に生かして、様々な活動を繰り広げていきます。今後ともご支援よろしくお願いします。
(ビートルズコラムは一回お休みしました。ごめんなさい。)

(`01/Mar./26)ビートルコラムVol.3(ウィズ・ザ・ビートルズ)
2nd Albumであるこのアルバム、大好きなアルバムのひとつです。ロケンロールというのは、ブルースと白人12音階音楽との融合だとすれば、まさしくこのアルバムこそロックンロールの誕生ではないでしょうか。1st同様、カバー半分ありますが、カバーは置いておいて、オリジナル楽曲の美しさと荒々しさが共存している雰囲気、すばらしい!一般的に、このアルバムで一番評価されている曲は、All My Loving だと思いますが、僕はあえて一曲目のIt Won't Be Longを皆さんに聞いて欲しいです。Yeah, Yeah, Yeah, の掛け合い、非常にクロっぽいです。ギターのリフもとってもブルージー。でもAメロとかはいわゆる白人音階です。この融合感こそがロッケンロールだと思うのです。1stでもI Saw Her Standing There とか、ロケンロールな曲ありますが、これなんかはどっちかというとブルースメロディーです。
カバーでは、僕が一番好きなのはTill There Was Youです。オリジナルは1957年のミュージカル『ザ・ミュージック・マン』の挿入歌だそうですが、僕は聞いたこと無いです。(是非聞いてみたい)
レコーディングに関しては、ダブルトラックボーカルを多用しており、ライブよりも重厚なサウンドになってます。楽器は1stとほぼ一緒だと思います。Pianoの使い方がクロっぽくってかっこいいですね。ジョージマーティン(プロデューサー)が弾いているのがほとんどだったはずです。
楽曲に関して追記。コード進行のバリエーションがすごいです。革新的。Please Please MeやI Saw Her Standing Thereとかでもひねってましたが、All My Loving 、Hold Me Tightあたりは、ギターのコード進行のおいしいところをどんどん開拓して行くレノン・マッカートニーの開拓者の足跡を痛いほど再確認できると思います。特に、ギターで曲を作っている人には確認して欲しいところ。
今日はこんなところで、ごめんよー。。

(`01/FEB/28)ビートルコラムVol.2(プリーズ・プリーズ・ミー)
今週は、1st Album。紹介順番は、お勧め順ではありませんので念のため。お勧めといえば、まずは赤盤青版のベストです。オリジナルアルバムでは特にありませんが、初めに買うのはYellow Submarinは避けたほうがいいと思います。(yellow submarin sound trackならまだしも。)
このアルバム、まず凄いのは基本的にスタジオライブ盤、ほぼ一発録り(オーバーダビング無し)らしいです。(リンゴのボーカルとか、ホントにやりながら歌ってるのかな?)演奏力の凄さ、凄まじいです。楽器を弾きながらコーラスもバッチリ決まっていて、ハンブルグ時代の下積み経験が生かされているってところでしょうか。ただ、海賊版などから察するに、一発録りとはいっても、1take目でOKってわけではなく、何テイクもやってますけどね。このことは、機材の古さ(当時は最新でしょう.多分2TR)を感じさせますが、逆に、シンプルなライブサウンド&アンサンブルの為、一つ一つの楽器の音、声がはっきりと飛び出してきます。ジョージのグレッチのギターのつややかな音はこのアルバムが一番ではないでしょうか。このサウンドをビートルズコピーバンドの人とか、一生懸命出そうと努力しているんでしょうね。
集録曲に行きますと、まず、僕的にはなんと言ってもタイトル曲のPlease Please Meに思い入れ大です。この曲は僕が初めて自分で買ったシングルレコードのA面の曲(B面はASK ME WHY)でして。以前ラジオでも話したんですが、このレコードを買った時の心温まるエピソードをお話ししましょう。(アルバムの話しから遠ざかっちゃいますが)
当時僕は小学5年生、親父にSONYのヘッドフォンステレオを誕生日に買ってもらい、それでFMをよく聞いていました。その頃NHK-FMで月〜金、夕方4時から一時間、BEATLES特集というタイトルの番組をやっていて、これこそビートルズとの衝撃的な出会いでした。その頃、いやその頃よりもずっと昔から「ひらけポンキッキ」でビートルズが沢山かかっていたんですが、このFM番組を聞いて、それらがビートルズの曲だったって事が判明したんです。で、Please Please Meは、その「ひらけポンキッキ」でもかかっていて(たしかハーモニカのリフのみ)、また、チューインガム(ブラックなんとかってガム)のCMソングとしてかかっていて(たしかサビの部分だった)、このCMの画面下に、演奏:ビートルズ、みたいに書いてあり、この曲全部聴いてみたいと思っていて、それをエアチェックしようと、毎日ラジオをずっと聞いていたのですが全然かからず。実はその番組、一日一枚ずつアルバムを紹介していくという方式だったので、1stアルバムに集録してあるこの曲は、僕が聞き始めた頃にはもうとっくにかかっていたわけです。そんなことも分からずままに、聞きたいという欲望は僕をレコード屋さんに向かわせました。茨城県稲敷郡阿見町阿見第一小学校の近くの小さなレコード屋さん、店名は忘れましたが、僕の近所のお母さんがやっているお店で、そのお母さんの顔は、いまでもなんとなく覚えています。(スリム系(といってもマジックスリム系とかではない))この曲、僕は曲名がはっきり分からず、とりあえずレコード屋に入り、歌ってみました。

小学生「あの、ビートルズのレコードで、プリーズミー、プリーズミーってゆうのあります?、、、、」
スリム妻「え?そういうのはないよ。たしか。」
小学生「あの、た〜らーらー、た〜ららんらん♪、とかいうやつなんですけど、、、、、(恥)」
スリム妻「あ!、プリーズ・プリーズ・ミーかな?」
小学生「あ、たぶんそれです。。。」
スリム妻「ちょっとまってね。」

と、スリム妻は、売り物のLPレコード(たしか日本編集版の「ビートルズ!」ってタイトルの今は亡きLP)をジャケから出して、レコードプレイヤーに乗せました。

スリム妻「これでしょ?」

 『デンデン♪ちゃーらーら、ら〜ぁらら〜らー♪〜、、』

小学生「あ〜ぁ!、これだぁーこれだぁー!!!!!!((((これだよー、スリム妻ぁーーー!))))」
スリム妻「えーと、シングルは今無いんだけど、注文する?」
小学生「はい!お願いします!」

数日後、取りに行き、当時\600でしたね、何度も何度も聞きましたさ。あぁ聞きましたさー。歌詞カードに、聞いたままカタカナでフリ仮名ふって歌ってました。Come on, Come onは簡単だったからね。今でもその歌詞カード、レコード共に家にあります。(ただし、スリム妻が今もスリムかどうかは不明です)
ってな感じで、集録曲紹介の続きですが、このシングルのB面、ASK ME WHYも入ってます。これは「おでんにも水割り」という風に聞こえる部分があるということで、空耳アワーでも紹介されてます。
ジョンの吹く(ちゅうか吸ったりもするんですが)ハーモニカはこの頃のビートルズサウンドの重要なキャラクターになっていて、Please Please Me, Chains, Love Me Do, There's A Placeで聞くことが出来ます。僕は、これらビートルズのハーモニカの曲を聞いてハーモニカをはじめました。(ギターもだけど)ハーモニカ(ブルースハープ)初心者には、There's A Placeあたりのコピーから始めることをお勧めします。ベンドとかほとんど無いし。でも、一部クロマチックハーモニカを使用している曲もあるようなのでご注意を(たしかLove Me Doはクロ〜)。
半分オリジナル、半分カバーという選曲構成で、これは2nd(3rdを飛び越して)4thまで続きます。カバー曲では、なんと言ってもTwist And Shoutが有名でしょうか。オリジナルよりも有名ですよね。(この前からこればっか、)
いわゆるビートルズサウンドっていうのは、1stを頂点にして、アルバムを追うごとに薄れていっていると思いますので、そういう意味では一番お勧めかもしれませんね、このアルバム。

(`01/FEB/20)ビートルコラムVol.1(ビートルズ・フォー・セール)
ついにネタ切れ!って感じで、ビートルズ・コラムをシリーズ化します。アルバム毎にいってみます。Beatles 1を買って、次に何を買おうかしらと迷ってらっしゃるお嬢さん、Beatles 1だかなんだか知らんけどBeatlesを聞いてみたいというお姉さん、ご参考にしていただければ嬉しい限りです。(念のため言っておきますが、ハイチーズはビートルズのコピーバンドではありません。)
第一回目、僕の一番好きなアルバム、BEATLES FOR SALEを紹介します。通算4枚目、タイトル通り、対クリスマス商戦用のアルバムと言われております(1964/12リリース)。3枚目,A HARD DAYS NIGHT(1964/7リリース)でビートルズとして初めて全曲オリジナル楽曲のアルバムを出した後、約半数のカバーを含む本アルバム、そういうこともあってか一般的に高い評価は聞きません。オリジナル(っちゅーか新曲)が少ない訳は、この頃A HARD〜の曲をひっさげ、アメリカツアーを回っていたため忙しかったのでしょう。1枚目(Please Please Me),2枚目(With The Beatles)も同様にカバー半分のアルバムですが、僕がとても気に入っている訳はカバーが多いからではなく、統一感があるアーシーな雰囲気です。アルバムのコンセプトをハッキリ感じるし、これはコンセプトアルバムの頂点と言われるSGT PEPPERSよりも、ずっと明確と僕は思います。ジャケットとの一体感もすごくあるし、僕はこのジャケットが大好きで、TELECASTERのハードケースにステッカーを貼ってます。で、ダブルジャケットなんですよ、って言っても分かんないかな、初めて聞いたアナログ盤30cmジャケットの話しなんだけど、1〜3枚目までは普通のジャケットなんだけど、FOR SALEは見開きの本みたいになってるやつで、片一方にレコードしまうようになってるんです。当時中学生だった僕は、同じ値段なんだけど豪華な感じのするダブルジャケから買うようにしてたんです。アーシな雰囲気で埋め尽くされている理由、まず曲のテンポはスローorミドルに統一、あと楽器使いですかね。ジョンの(時にはジョージも?)アコギ(J160E:ハイチーズ音源のアコギはすべてこれ)のマイク録り中心に、ドラムレスで代わりにパーカッションを多用したり、カントリー、フォーク的なアプローチが全てです。このアルバムの直前に発売されたシングルはI FEEL FINE / SHE IS A WOMANのカップリング、同時期のレコーディングだと思いますが、これらが入っていたらFOR SALEのバランスはかなり崩れていたでしょう(I FEEL FINEは先述のJ160Eをエレキギターとして使い、へヴィーな仕上がり)。レコーディング方式は多分4トラックマルチだと思います(ダブルトラックボーカルを多用)。僕の持ってるリッケンバッカー12弦(正確にはちょっと僕のとは違うらしい)も結構使われているようです(360/12V63 or 64の話しは、また後日特集予定)。
曲に関してザックリ、まず一曲目のイントロ無しで始まるNo Reply〜3曲目までのフォーク的なナンバーは、泣きそうになります。
4曲目Rock And Roll Musicはチャックベリーのオリジナルよりも有名でしょうね。これのアレンジ、サウンドメイキングはこのアルバムにピッタリだと思います。5曲目I'll Follow The Sunが一番アコースッティックなナンバーでしょう。こちらもイントロなしで始まる6曲目Mr. Moonlightもオリジナルよりも有名でしょうね。8曲目Eight Days A Weekが一番有名でしょうか、この中では。ベスト盤(赤盤)にも入ってるし。10曲目Honey Don't,リンゴVo.と、14曲目Everybody's Trying To Be My Baby,こっちはジョージのVoで両曲カールパーキンスのカバー。このカントリー(ロカビリー?)フレーバーがアルバムの雰囲気を決定付けしているようにも感じます。ジョージのこういうカントリースタイルのギターは、この後の作品ではほとんど無くなっちゃいますが。
といった具合でフォークロック、そしてカントリー&ウエスタン、R&Rナンバーもアーシーにアレンジ、これで僕の大好きなFOR SALEが出来ているんではないかなと。

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